雅な音色、貴重な極上の沙張(さわり)です
浄土真宗の勤行で用いられる鎚目(つちめ)入の「沙張(さわり)」の大きな特徴は、 典雅な音色のためのその薄さ。その音色はしゃんしゃんと耳を心地よくくすぐるように軽やかに振動し、やがて消えていきます。京の職人が作るりんは金属の配合量の按配のせいか長年使用することで「鳴りあがる(音がよくなる)」といい、使えば使うほどまた、叩けば叩くほど‘りん’自体がしまっていい音になるといわれています。
【豆知識】材質と名称がほぼ同音です
佐波理(さはり)合金製の、「沙張(さわり)」という種類のおりんです。「沙張(さわり)」は浄土真宗本願寺派(西)では沙羅、真宗大谷派(東)や佛光寺派では砂張、他宗では沙張と呼ばれ、金属の名前としては佐波理の字を使います。
【用途】
浄土真宗本願寺派(西)では念仏時に。大谷派(東)では夕勤行と、寺族の御住職・坊守様の葬儀後における中陰中の法名前勤行に用い、興正派では正信偈にのみ使用されます。
確かな品質
もちろん国産。京都でも2軒しかない佐波理の工房で丹念に作られています。